再生医療の基礎知識

発展するリプログラミング研究

現在では、転写因子カクテルのみならず、microRNAと呼ばれる細胞内で遺伝子発現を制御している因子や、化合物を組み合わせることによるリプログラミング研究も成されており、iPS細胞の登場前である10年前からは想像もできないほど、様々な方法によって多様な細胞を得る事ができるようになってきました7)。今後も再生医療や創薬への応用を目指し、”より多様な” ”より高効率な” ”より簡便な” ”より安全な” など様々なテーマを掲げたダイレクトリプログラミングの研究が盛んに行われるものと考えられます。

7):Xu, J., Du, Y. Y. & Deng, H. K. Direct Lineage Reprogramming: Strategies, Mechanisms, and Applications. Cell Stem Cell 16, 119-134, doi:10.1016/j.stem.2015.01.013 (2015).