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FAQ

現在、どのような再生医療が提供されていますか?

2019年1月時点で、承認されている「再生医療等製品」は5種類で、重症な火傷やあざ、水疱症の治療に用いられる培養皮膚シート、外傷などで欠損した軟骨の修復に用いられる培養軟骨、虚血性心疾患による重症心不全に用いられる培養心筋シート、骨髄移植後の拒絶反応をおさえる薬(ヒト(同種)骨髄由来間葉系幹細胞 )、脊髄損傷に伴う神経症候及び機能障害の改善薬(ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞)です。

【iPS細胞を使った再生医療】
注:下記の臨床研究は、科学的な見地から研究に参加する患者の数や症状を厳密に制限しているため、希望しても参加できないことがあります。また、すでに参加者の募集を終了しているものも含みます。
<現在までに行われた研究>

2014 滲出型加齢黄斑変性 患者さん自身のiPS細胞から分化誘導した網膜色素上皮細胞を用いた細胞シート移植の研究
2017 滲出型加齢黄斑変性 他人のiPS細胞から分化誘導した網膜色素上皮細胞を懸濁液として移植する研究
2018 パーキンソン病 他人のiPS細胞でドパミン神経前駆細胞を作製し、細胞移植する研究
2018 進行性骨化性線維異形成症 iPS細胞を使った創薬研究で見つけた治療薬候補の効果を確認する研究
2018 ペンドレッド症候群 iPS細胞を使った創薬研究で見つけた治療薬候補の効果を確認する研究


<今後始まる予定の研究>

  • 受傷後1ヶ月以内の脊髄損傷:他人のiPS細胞から作成した神経のもとになる細胞を、脊髄の受傷部分に移植する研究
  • 重症心不全:他人のiPS細胞から作成した心筋細胞シートを心臓に移植する研究
  • 角膜上皮幹細胞疲弊症:他人のiPS細胞から作った角膜の細胞を培養してシート状にし移植する研究

【ES細胞を使った再生医療】

<今後始まる予定の研究>

  • 高アンモニア血症を生じる先天性代謝異常症:他人のES細胞からアンモニアを代謝する肝細胞を作製し病気の肝臓へ移植する研究