用語集

多血小板血漿(PRP)(たけっしょうばんけっしょう)

患者さん自身の血液から、血小板濃度を通常の血液の約3~7倍に濃縮したものです。これを使って傷ついた組織などの治癒を目指す再生医療が進められています。
PRP治療とは、PRPに含まれる成長因子の力を利用して、人が持っている治る力を引き出し、治癒を目指す治療です。歯周外科治療、形成外科、美容外科、整形外科などでも活用されていますが、まだ研究段階の治療法です。

【多血小板血漿(PRP)を使った治療例(関節疾患)】

*自己多血小板血漿(PRP:Platelet-Rich Plasma)輸注・・・自身の末梢血を遠心分離して得られる血小板の豊富な血漿成分を、関節内に輸注する治療法です。活性化血小板が放出する液性因子が豊富に含まれることが治療効果の主体と考えられています。

*自己タンパク質溶液(APS:Autologous Protein Solution)輸注・・・専用の医療機器などを用いて自己PRPを更に濃縮精製した血漿成分を、関節内に輸注する治療です。PRP同様、血小板由来の液性因子が治療効果の主体と考えられています。次世代PRPとも呼ばれます。

*PRP融解液輸注・・・自己PRPを凍結し、融解したものを輸注します。